救い君が人としてまた過ごせるならそれでいい君が幸せなら その可愛い微笑みは太陽のようで とても眩しいもの でも君は作られたのには変わらなくて 壊れてしまった 僕の弱音を聞いて 不甲斐ない僕を赦してとは言わない ただ守りたかった 救ってあげたかった すべてが壊れてまるで赤子になってしまった君にあの人が言った 『終わらせてやってくれ』 『もう限界なのだ』 僕が反論すれば、あの人は悲しそうに声を張り上げたよ 『よくここまで生きた』 『寧ろ褒めなければならないのだ』 『これが、この者の限界なのだ』 『・・・その手で、終わらせてやってくれ』 力のない僕等に君を救える方法は『死』しかなくて もっと強かったのなら、生きて救えたのかな? 剣にはいい思い出なんてひとつもない ただその嫌な思い出が ひとつ、増えるだけ 君を抱きしめて、剣を刺した 笑いながら最後の言葉を聞いた ありがとう、って 涙を流した僕は叫んだよ これが救いなのか、と 本当に方法はこれしかないのか、と そう、僕等は無知だった 救いがそれしかないぐらいに 無知で 愚か そして 卑小なのだ 救いがあればいい 『死』以外の救いがあれば。。。 |